アソビュー株式会社
執行役員CSO
宮本武尊様
体験予約に繋げるオウンドメディアに導入、1か月でCVRが1.5倍に
アソビュー株式会社が運営する日本最大級の遊びのマーケットプレイス「asoview!(アソビュー)」では、
全国約6,500店舗の事業者との提携のもと、アウトドアから文化体験に至るまで、日本国内の遊び・体験プログラム約20,000プランが紹介されています。
「asoview!」では「CODE Marketing Cloud」をご利用いただき、成約率(CVR)アップの施策のためにご活用いただいています。
本記事では、執行役員CSO(チーフ・ストラテジー・オフィサー)の宮本武尊様に、「CODE Marketing Cloud」のご活用についてうかがいました。
取材日:2019.02.21
遊びに関わる体験を全部、インターネット上で予約できるように
――アソビュー株式会社様の歩みは、どのように始まったのでしょうか。
弊社は「ワクワクをすべての人に」というミッションのもと、2011年3月に創業しました。近年「モノ消費からコト消費」ということが叫ばれていて、国内では訪日外国人観光客も増え、観光はますます市場規模の大きい産業となっています。ただ宿や交通手段などはどんどん便利になっている一方、観光客の方が「旅行先で何を体験すればいいかわからない」という課題感がありました。そこで、生活者の視点に立って体験を届けるプラットフォームを作ろうという考えが出発点となり、アソビューというサービスを作りました。
――具体的にはどのようなサービスなのですか?
「日本最大級の遊びのマーケットプレイス」というコンセプトで、日本全国北海道から沖縄まで、パラグライダーやスキューバダイビングといったアウトドアの体験から、温泉や遊園地、また文化体験のようなものまで、「遊びに関わるものは全部」を対象に提供しています。これらをインターネット上で探して比較して、予約までできるサービスを作ろうというのがもともとの始まりです。加えて現在では、記念日などの贈り物に「体験ギフト」を贈ることができる「asoview!GIFT」も提供しています。
――サービスサイトには、どのようなコンテンツがあるのでしょうか?
サイトでは、もちろん様々な体験を選び、比較して予約することができます。これに加えて、オウンドメディアとして観光情報・グルメ情報の記事を載せています。この記事は現地を訪れ取材して作成したものです。観光地について検索し訪問したユーザーがアソビューのサービスを知り、体験の予約に至ってくださることを狙いとしています。
「asoview!GIFT」においても同様に、オウンドメディアからの流入経路を作っています。
「オウンドメディアからマネタイズする」ためにCODEを導入
――「CODE Marketing Cloud」導入の背景には、どのような課題感や狙いがあったのでしょうか?
私たちの扱う商材は、たとえば宿泊施設の予約などと比較するとどうしても単価が低くなります。すると、集客にあたってひとつの商品あたりの獲得コストを下げなければならないという課題がありました。加えて、遊びのマーケットプレイスという新しい概念を打ち出すにあたり商品の仕入れに集中したかったという事情もあり、広告費は極力使わずにSEOのみで伸ばそうという方針でスタートしたんです。その延長上で行っているのが、先ほど述べたオウンドメディアの施策です。
このオウンドメディアからのCVRを上げていきたいというのが現在の課題ですが、実際に施策を進めていけば改善できるという体感があったので、そのためのツールが必要だと考えました。
私はわりと、オウンドメディアをディスプレイ広告に近いものという感覚で運用しています。つまり、大きな制作コストをかけずに、顕在するユーザーが「asoview!」に触れる機会を増やせるということです。そこで、「Web接客」で一般的なカゴ落ち防止施策のようなものとはまた異なる視点となるのですが、「オウンドメディアにマネタイズをさせる機能」の可能性を感じて「CODE Marketing Cloud」を導入しました。
――宮本様はご経験も豊富で、元々こうしたマーケティング施策の知見をお持ちかと思います。その上で、実際にご導入いただいた際にはどのように感じられましたか?
シンプルでわかりやすく、機能もツボをおさえていると感じました。ベンチャーとして弊社のようなフェーズの場合、必要とする機能はそう多くありません。オーバースペックなツールを導入して使いこなせないようでは本末転倒です。その点、「CODE Marketing Cloud」は必要な機能をしっかり備えていながら使いやすいということが決め手でした。
また、私はある程度自走できていると思うのですが、それでもフィードバックに対して即時お返事をいただけるなど、「CODE Marketing Cloud」の伴走型のサポートには安心感があります。私だけでなくマーケティングチーム全員で使いこなそうと考えているので、経験や知識の浅いメンバーに対して色々とインプットいただける点は助かっています。
記事ページでバナー訴求を行い、CVRが従来に比べ1.5倍(*1)に
――導入後の現在は、どのような施策で特に効果を感じておられますか?
アソビューのコンテンツマーケティングの領域では、全体で月間150万セッションほどの数字なのですが、そのうちオウンドメディア内の上位100記事がだいたい2〜30万セッションとなっています。これらのページで離脱時にはランキングバナーを表示(図1)、スクロールのタイミングでフッターにクーポンバナーを出すというアプローチ(図2)をしています。フッターにバナーを出すアプローチの内容としては、各観光情報の記事閲覧者に対して施設の割引チケットや、同エリアの他施設についての情報で訴求しています。
もともとオウンドメディアの記事の中にも、チケット購入や予約にリンクするバナーの記載があったんです。しかし「CODE Marketing Cloud」を導入しポップアップバナーを利用したところ、CVRは劇的に伸びました。ポップアップバナーは一般に「うっとうしい」と感じられることもあります。しかし、適切な情報を伝える運用をすれば、効果はしっかり得られるものですね。具体的な数字としては、CVRが1か月の間で1.5倍*1に改善しました。記事単位では4倍*1になったものもあり、大きな成果だったと感じています。
地味な施策と向き合いやり切るために、CODEは最適なツール
――ありがとうございます。運用いただいているチームの皆さんに対しても、いい効果をもたらすことができたのでしょうか?
地味な施策でも「みんなまず量をやろうよ、検証の数増やそうよ」といった会話ができるようになったのは非常にいいことでした。インプレッションが稼げているページでCTRとCVRを磨くこと、お客様に必要な情報をしっかりお伝えするということを愚直に行えば結果につながる、という実感が共有されたんですね。
それに際して、「CODE Marketing Cloud」はシンプルなUIで、好きな場所に好きなクリエイティブを設置して、セッションあたりの価値を最大化することに向き合えるサービスであると思います。「成果を出すために地味なことをやり切ろう」という価値観において、私たちの実感とCODEの思想に共通項があるのかなと感じますね。
インセンティブ系のマーケティング施策でもCODEを活用していきたい
――今後行っていきたい施策、「CODE Marketing Cloud」に期待されることはおありですか?
アソビューとしては近く、サイト内でポイントやクーポンなどを使ったいわゆる「インセンティブ系」のマーケティング機能が実装されるようになります。するとこれからは、Web接客で多くの方が行っているようなクーポン訴求などの施策を通してLTVを上げていくことが可能になります。そうなれば、「CODE Marketing Cloud」をますます活用していけると期待しています。
*1データ元:「CODE Marketing cloud」、計測期間:2018/11/01-2018/11/30と2018/12/01-2018/12/31の比較、対象サイト:「asoview!」
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